エクス・マキナ @新宿
購読しているブログの方が観ていらっしゃったから、というただそれだけの理由で行きました。
割と先の展開は読めます。
怖いとか考えさせられるとか、そういう感情がもちろんあったんですけどなんかよくわかんないなこれ、っていう気持ちが一番大きかったかも。
エクスマキナ、私はネイサンの視点で見ていたので「ケイレブアホの子かよー純粋すぎでしょ騙されるに決まってるでしょ」くらいにしか最初〜中盤は思っていませんでした。まあそのことについては合ってたけどね。
観ていない人のために言っておくとネイサンは高性能ダッチワイフを作るデブです。
ネイサンは本当にフェミニストからすごく叩かれそうなタイプです。
間違った印象しか与えれていないと思いますが、まあ半分くらいは合ってると思います。
言っておきますが私はフェミニストじゃないです。
ネイサンについては「こいつ風俗通ってたことありそう…」くらいの感想しか持ちませんでした。あ、あとお酒が好きなところに共感しました。
というかネイサンの言ってる事自体は正しいと思うし。頭いいんだろうなあ。
でも終盤、ケイレブがキョウコの人工皮膚の下を見て自分の皮膚を切って血を流した辺りから何故か感情移入してしまって、と書いたけど違うな、感情移入というよりもどうすればいいのかわからなくなりました。
なんでキョウコは人工皮膚を自ら剥がして見せたのか。
期待するから絶望するってわかってるのになんかちょっとエヴァに期待しちゃったりなんかして。
期待するっていうことはケイレブに感情移入してたってことなのかなー。
本当に、はーって感じですよ。はー。
アダム=ケイレブ、イブ=エヴァみたいに序盤は思えていたけれど、結局エヴァが一人でアダムもイブもこなしてしまっていたのを見ると、だからEvaじゃなくてAvaなのかなあって思って深読みしてしまいました。
でも最近Avaっていう名前が英語圏で流行ってるらしいし関係なさそうだなあ。
というか多分私の勝手な深読みだから関係ないと思います。
アリシア・ヴィキャンデルの演技が本当にすごかったです。
こういう時うまく表現する言葉を持ちたいです。語彙が足りてない。
あと、全く音楽に期待せずに観に行ったんですけど音楽がすごく良かったです。
私あまり映画今まで観てこなかった人生なので的確に言えているかわからないんですけど、ジョーズみたいな感じがしました。迫ってきているような、そんな感じ。
なんだか、ドキュメンタリーを観ているときと似た気持ちになりました。
今の時代は合理的なこと=良いことみたいに思われることが多いし、それなら結局AIが全て担った方が圧倒的に合理的かつ効率的だと思います。
人間なんていない方が効率的にできる世の中は近いはず。
でも、エヴァがしていたことは、合理的か?と言われると合理的ではないはずで。
それとも誘惑は合理的なのかなあ。
明らかにエヴァは人間ではない。
でも、やっていることは人間と同じ、ある種の裏切りなど醜いこと。
でも、その裏切りが合理的な行動ならば美しいものなのでは?
そもそも合理的っていうのは美しいことなのか?
なんだかよくわからなくなってきたので寝ます。おやすみなさい。